いざ英語を勉強しようと思っても、なかなか覚悟が決まらない駐在妻の方は、
以下のように考えていることが多いのではないでしょうか?
- 最低限のコミュニケーションが取れれば良い
- 語学を勉強する目的がない
- 将来にあまり活かせそうにない
- モチベーションが上がらない
- 時間がない
そもそも来たくてこの地に来たわけではない駐在妻という立場で、
いつ帰れるかもわからないため、目標やゴールが設定し辛いですよね。
勉強したいとは思うが、モチベーションが続かないというのは駐在妻あるあるだと思います。
海外では普通に生活するだけでも疲れますし、日本で生活していればなんて事ないことに時間が取られてストレスは貯まる一方。
その上勉強まで手が回らない、最低限のコミュニケーションさえ取れればそれで良いと思う方が大半だと思います。
ですが、それでも英語(現地語)を勉強した方が良い理由をお伝えします。
英語学習のモチベーションアップになれば幸いです。
語学ができない=ローカルの人を尊敬できない
言葉ができないとローカルとの交流が極端に少なくなりますね。
交流がないとその国の文化や価値観を知る機会もほとんどなくなってしまいます。
筆者は学生時代、中国に留学した経験があり、当初中国人はありがとうやごめんを全く言わないので、失礼だ。と思っていました。
しかし語学が少しだけ上達してよくよく聞いてみると、友達なのにありがとうを言うなんて水臭い!よそよそしい感じがするからやめてほしい!というではないですか。
信じて疑ってもいなかった日本のありがとう文化を、不快に思う文化があったとは…!本当に衝撃でした。
自分の思い込みを猛省した瞬間でした。
そのとき、自分は既に日本の型にどっぷり浸かっていること、日本の常識は他の国の常識とは全然違うことがあるのだということを理解しました。
日本という色眼鏡をかけて世界を見ていないか、当たり前のことを当たり前として見てないか、常に意識するようになりました。
その国の人や文化を理解するためにも語学は必要不可欠です。
語学ができない=その国を理解する気がないと思われても仕方がない
もしあなたが日本に住んでいて、日本語が話せる外国人と日本語を全く勉強する気のない外国人がいたらどちらに好感が持てますか?
何年も日本に住んでいるのに日本語を習得する気が全くない人は、別に日本人と話したいとも思わないし興味もないということだと受け取れませんか?
語学はコミュニケーションツール、語学を放棄することはコミュニケーションを放棄することに等しいです。
それではローカルに好感を持ってもらえないのも無理はありません。
例え語学が全くできないとして、挨拶や簡単な単語だけでも習得しようとする姿勢、学ぶ意欲をローカルに見せることはローカルと仲良くなるためには非常に有効だと思います。
この国をもっと理解したい、もっと知りたい!ということが相手に伝われば、たいていの人は応援してくれるし、好感を持ってもらえます。
結果的に、語学を習得しようとしている人ほどローカルに優しくされます。
ローカルに助けられて現地での生活がラクになります。
これは英語だけに言えることじゃありません。
非英語圏に住んでいる方は、現地語をわざわざ一から勉強しようと思う人は少ないかもしれませんが、
現地語を勉強する人が圧倒的に少ないので、現地語を勉強していると非常に好感を持ってもらえます。
そのような国では数や簡単な単語を言えただけで仲良くなれるので非常に得だと思います。
タイ語だろうがインド語だろうが進んで勉強するべきです。
英語ができない=情報弱者
皆さんはいつもスマホを使って検索する時には何語で検索していますか?
日本語で検索するという方が大半だと思います。
例えばあなたが行きたい海外のローカル情報を得るために、インターネットで記事を検索していたとします。
海外のローカル情報を日本語で検索すると、検索一位に上がってきたものはなんと10年前に書かれた日記ブログ…ということも珍しくありません。
ローカル情報を書く人は少ないので当然といえば当然なのですが、あなたはその10年前の記事をみて旅行の計画を立てられますか?
旅行先の観光地の営業時間や入場料金は変わっているかもしれませんし、おすすめのレストランやメニューはもう無くなっているかもしれません。
交通手段さえなくなっているかもしれませんね。
情報は生ものです。10年前に書かれた旅行記事(更新されていない)にはもうほぼ価値は残っていないと言えます。
しかし検索一位に出てくるということは、それが最も読まれている価値のある記事だということになります。(それしか情報がない)
試しに英語で検索してみてください。
日記ではなく、調べ尽くされた最新の情報を秒で見つけることができます。
観光地の裏技情報や日本人の知らない穴場スポットも知ることができます。
英語を使って豊富な情報を一瞬で手に入れることができれば、日本語でだらだらと検索に費やしていた時間を省くことができ、時間を節約をすることができます。
英語で知りたいことを見つけられれば格段に生きやすくなります。
なので、まずは英語(語学)をツールとして使いこなす、生活に役立ててみることから始めてみませんか?
英語で情報を得ることができれば、まだ日本語では書かれていない、最新の情報を膨大に手に入れることができるのですから日常生活において大変役に立ちます。
育児、健康、金融、投資、美容、スポーツ、エンタメ、旅行、趣味など気になるジャンルはありませんか?
アメリカはほぼ全てのジャンルで最先端なので、英語ができれば最新情報をすぐに得ることができます。
また、英語で得た情報+αを日本語で発信する側に立つことができれば、それを仕事として成り立たせることも十分可能です。
英語(語学)ができない=得るものが少ない
美しい世界遺産や国立公園を訪れた、その国の美味しいものを食べた経験は本当に楽しく、貴重な経験ですよね。
しかし、あなたは行った観光地の名前をずっと忘れずに覚えていますか?
どんな味の料理だったのか思い出せますか?
観光地の名前や食べた料理はいつかは忘れても、人々と関わった経験は不思議と忘れないものです。
ツアーコンダクターのお兄さんのジョークがすごく面白かっただとか、ウェイトレスさんがすごくユーモアがあって親切にしてくれたとか、見ず知らずの老人がいろいろな情報を教えてくれただとか…
心の動きは記憶に影響を与えます。いつまでも忘れません。
世界の絶景を見て回ることも大変素敵なことですが、世界で出会った人々と触れ合うこと、ハートフルな経験することは、
何にも変えがたい一生の宝物になるのではないでしょうか?
人と深く関わるためにはコミュニケーションツールが必要です。
そもそも日本人は英語ができる
そもそも論ですが、日本人は英語ができます。自信を持ってくださいね。
日本の学校教育の水準は非常に高く、高校卒業レベルでかなりの単語量を身につけています。
大半の単語を忘れていたとしても受験でかなりの量の英文をこなしてきた経験がありますし、ぶっちゃけ中学校レベルでも英会話は大丈夫なんです。
日本人に足りてないのは会話する練習だけです。
長文の読解はできても学校教育ではコミュニケーションを取る練習が全くなかったですよね?
会話練習が圧倒的に不足しているので、あとは練習するだけです。
自分で自分は英語ができないとラベリングしてしまってはもったいないですよ。
下手くそでもなんでも良いので声に出して練習してみてください。
通じなくて、恥ずかしくて、押しつぶされそうになったり、へんな汗が出たりもしますが、皆が通ってきた道です。
英語は気合いだけでも、単語でも、話したい気持ちと伝えたい気持ちがあれば話せるものです。
英語は自分の心に耳を澄ますことができる言語
マルチリンガル(多言語習得者)は話す言語によって性格が変わるといいます。
英語は、自分の意見を素直に伝えて良い言語、自分が何をどう思うかがわかる言語です。
筆者はマルチリンガルではありませんが、
- 日本語だと静かに控えめに話し、余計なことは話しません。→無難なことしか言わない、あまり頭をを使わない
- 中国語だとなるべく大きな声で、フレンドリーに話します。→赤の他人も家族同然、思いついたことは何でもざっくばらんに話す
- 英語だと声のトーンを上げて、言葉のキャッチボールを楽しみます。→人にわかりやすく伝えることを意識、自分はどう思うか、相手がどう思うかにフォーカス
これには文化的背景が絡んでいるためです。
例えば日本だと人様のプライベートな話を気にするなど、はしたないという雰囲気がありますし、特にお金の話をすることはタブーに近いです。
人間関係ができるまでは、プライベートな会話はなるべく控えます。
相手の性格がわからない内はいろいろ詮索せず、相手のことを考慮しているからではないでしょうか?
アメリカだと何考えているかわからないヤツだと思われないように、大きな声で、はっきり、しかも簡潔に伝えるように気をつけます。
なるべく自分の意見を伝え、自分という人間を知ってもらうこと、相手に興味を持って積極的に相手を知ろうとすることで仲良くなれるからです。
会話の中でどう思う?なぜそう思う?と必ず聞かれます。
自分が何をしたいのか、どうしたいのか、どう思うのかを常に意識していないと英語は話せません。
英語を話すとその人のパーソナリティがあらわれます。
英語は自分の心に耳を澄ますことのできる言語といえるのではないでしょうか?
日本語を話すときのように、ありきたりで、無難な受け答えを選ぶのは止めましょう。
こう来たらこう答えるべき、と正解を探さなくても良いのです。
あなたの発言はあなただけのものであって、何を言っても正解です。
すぐに答えが出てこない人は要練習、自分の考えること、思うことに耳を澄ませてみてください。
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日本に住んでいると皆がそうしているからと何の疑問もなく行動していることが多くなります。
なぜ、どうして、本当にそうだろうか?という疑問を持って生活していると新たな発見や気づき増え、人生が豊かになります。
筆者も語学はまだまだ勉強中の身ですが、語学を勉強して得た価値観は宝物だと思っています。
語学を習得すればするほど、客観的に物事を捉えることができるようになるのです。
おわりに
今回もまたまた自由すぎる記事を書いてしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
筆者は渡米した当初は英語に対してあまり積極的に勉強する気にはなれませんでした。
これまでの仕事の経験値や年齢的な問題、配偶者が転勤族という環境もあって、どうせ今から英語を勉強したって無駄になるんじゃない?とか、
駐妻レベルの英語力じゃどうせ仕事に活かせないし…とか、セコイこと考えてました。
英語の習得=良い就職=仕事に活かさなければならないという考えがあったんです。
でも言語を通して多くの人とコミュニケーションが取れるようになると本当に視野が広がりました。
語学を勉強することは仕事に活かすためだけのものではないです。
英語が早く読めるようになるほど日常生活が豊かになりましたし、聞き取れることが増えるほどネイティブの考え方やコミュニケーションを楽しめるようになりました。
私が少しずつ英語を身につけアメリカ社会を理解できるようになるとローカル達の態度も変わっていきました。
今回の記事が英語を勉強する気がなかなか起きないという方への微々たるモチベーションアップにつながれば幸いです。
私がつながる楽しさを知ることができたのはネイティブキャンプのおかげです。
でぜひ無料お試し&たくさん練習してみてください。
非ネイティブは英語学習を経験している分、こちらの気持ち、言いたいことをすぐにわかってくれますよ。