今回はお子さんの日本語強化のために渡航前や一時帰国で持って帰りたいおすすめの教材(幼児&小学生)をご紹介します。
海外で通信教育を受講したい場合、以下のような方法があります。
- 海外発送してもらう(現在、コロナで遅延発生中)
- バックナンバーを送ってもらう
- 一年分などまとめ出しサービスを利用する
- 教材ダウンロードコースを選択する
- あらかじめ教材を自宅や実家などに貯めておき、渡航時や一時帰国時に持っていく
- タブレットの通信教育にする(海外非対応の会社も)
この記事を書くに際し、片っ端からサンプルを取り寄せ、検討しました。
海外在住者の視点で独自のランキングを作りましたので参考にご覧ください。
通信教育ランキング(幼児)
海外に住んでいても日本の幼稚園で取り扱うような知育、工作、歌や本に親しみたいですよね。
海外だとひらがなやカタカナにも触れる機会もないので、それらも網羅した教材を選びたいところです。
1位 ℤ会幼児コース(年少~)
「先取り」よりも「あと伸び力」を身につけるための、考えさせる工夫がされたワークが特徴です。
駐在期間が長くなりそうな方、国内の子供たちに後れを取りたくない方は、基本的なことがしっかり勉強できるZ会がおすすめです。
親と一緒にやる体験型ワークも多いので、子供とコミュニケーションをとりながら一緒に楽しめますよ。
国内にいるうちに資料請求すれば、おためし教材を実際にみてから検討できます。
早め早めに準備しましょう。
料金
年少から年長まで3コースあり、月払いで月々2200円~2860円、年払いで月々1870円~2431円となっています。
海外受講の場合、輸送費が高いことがネックですよね。
Z会では国内受講料に加え海外加算金2100円が一律かかります。
実家に届くように手配し、数か月分をまとめて送ってもらうなどすればコスト削減できます。
2位 幼児ポピー(2歳~)
無駄な付録やサービスを省いて安い価格を実現(980円~)、脳科学に基づいて開発されたワークは質が高いと好評です。
カラフルなイラストやシールを使い、もじ・かず・ことばを中心にしたドリルと思考力をのばす教材の2冊が毎月届きます。
動画や音声資料を活用した学習、読み聞かせ音声や会員限定の簡単な知育アプリなども含まれます。
低価格でここまで充実した内容の教材は珍しく、コスパは最高です。
料金
幼児については2歳~6歳までの4コース用意されており、月払いで980円~1100円、年払いで毎月当たり931円~1045円(5%オフ)になります。
ポピーでは公式HPで大々的に紹介しているわけではありませんが、お問合わせから相談すればバックナンバーを送ってもらえますので試してみてください。
海外引越前に事前に1年~3年分を手配し船便へ詰め込めば、輸送費を大幅に削減できます。
船便だとすぐには届かないので2,3か月分は手持ちか空便で持って行きましょう。
3位 ワンダーボックス
ついに海外解禁!ワンダーボックスは通信教育ではじめてのSTEAM教育です。
STEAMとはサイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、アート、マス(数学)の頭文字、これまでの詰め込み教育とは異なるアプローチで子供の可能性を広げます。
ワンダーボックスはアプリを中心とした教材なので、世界のどこにいようと受講ができるところがポイント!
脳に汗をかく、考えさせられる問題がたくさん用意されています。
イメージとしては文字や数などのお勉強!という感じではなく地頭を鍛える問題が多いです。
アプリの特性を生かして、空間図形の問題にも強くなれますよ。
できないことに挑戦する力、忍耐力も身につく、今、最も注目の通信教育の一つです!
ちなみにワンダーボックスは、学校で習うようなもじやかずなどの学力を伸ばす勉強ではないため、プラスαの教材だといえます。
海外で特に注目されているSTEAM教育をぜひチェックしてみてくださいね。
4位 がんばる舎
知名度が低いのは、広告にお金をかけていないから。
無駄な印刷費をかけない、白黒プリントがシンプルで◎!
内容や問題量ともにとても充実しておりコスパに大変優れています。
レベルに合ったコース(6種類)から自由に選べるのも特徴です。
小さい頃から学習習慣を身につけさせたい方、ワークが好きで、とにかくたくさんワークをしたいお子さんにおすすめ!
最初のステップから徐々にレベルが上がっていくので、4月開始でなくても、早生まれの子でも、自分の好きなタイミングでスタートを切ることができます。
また幼児教材に関しては、一年分のまとめ出しサービスも行っています。(申込み要)
まとめ出しサービスを利用すれば引っ越しの際に船便で送れるのでとってもラクです!
ちなみに初回1か月分の教材は無料なので、おためしして損はないです。
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5位 こどもちゃれんじ(1歳~)
子供たちに馴染みやすい「しまじろう」と一緒に生活習慣や、知育おもちゃエデュトイを使い、年齢に合ったテーマで楽しく学べます。
海外の子供たちにも支持されている実績、大手の安心感もありますね。
料金
1歳~6歳まで5コース用意されており各コースともに月払いで月々2379円、年払いだと月々1,980円になります。
海外受講も可能ですが、地域によって価格差が大きく輸送費が高額です。
アジアで月々5000円前後、アメリカ・カナダで5000円代、ヨーロッパで6000円代となっています。(輸送費+教材費)
詳しい地域の料金はこちらに一覧がありますので確認してみてください。
https://www.benesse.co.jp/zemi/kaigai/cost/list.html
通信教育ランキング(小学生編)
1位 Z会
大学受験で有名なZ会は幼児~高校生まで例外なくワークやテキストの質がよく、難易度も高くなっています。
子供に魅力的なおもちゃやふろくなどはついてきませんが、余計なものは必要ないと考える方におすすめです。
国内で受講できる3コースすべてが海外でも受講可能です。
- 小学生コース(1年生~)
- 小学生タブレットコース(1年生~)
- 中学受験コース(3年生~)
料金
小学生コース一年生の場合…月払いで4620円(3520円)、年払いで毎月当たり3927円(2992円)となっています。※()内はタブレットコースの受講費
小学生六年生の場合…月払いで10065円(8800円)、年払いで毎月当たり8370円(7480円)
海外受講だと輸送量が高いのがネックですが、Z会にはタブレットコースがあります!
従来の紙のワークよりも安価で、しかも全てipadで完結するので海外受講者にはとてもメリットが大きいと思います。
お子さんに合った問題を自動で出題してくれたり、自動スケジューリング機能で無理なく計画的に学習を進められます。
各教科について毎月提出課題があり、添削サービスもあるので記述問題の対策も可能です。
プログラミング教材が一年生からついているのも良いですね。(年4回)
ただし、タブレットコースを受講する場合には国内できちんとお持ちのタブレットが問題なく使えるか動作確認してから渡航しましょう。
小学生タブレットコース・中学受験コースのご受講について
海外でもご受講いただけます。以下についてご確認ください。
- App Storeが対応していない国・地域ではご受講になれませんのでご注意ください。
- App Storeの対応国・地域についてはこちらのAppleサポートページをご確認ください。
- 「Z会小学生学習アプリ」は、Android端末、iPhone、iPod touchでのご受講はできません。
- ご入会後に案内するZ会員専用販売サイトは、日本国外への発送は承っておりません。 国内代理人の方宛てでご購入いただくか、最新の受講環境をZ会Webサイトにてご確認のうえ、ご自身で準備をお願いします。
- 通信速度は下り10Mbps以上、上り5Mbps以上が推奨です。 国・地域により通信環境の事情が異なります。滞在される国・地域の無線LAN(Wi-Fi)環境については、お客さまご自身でご確認ください。下りの速度だけでなく、上り速度もご確認をお願いします。
- 通信速度はパソコンの設定画面や測定Webサイト、アプリなどで簡単に調べることができます。実際に使用される機器、環境、時間帯で、日本のサイトへアクセスしてのご確認をおすすめいたします。
- ご受講上の注意点につきましては、各学年のページから「受講会費・タブレットについて」をご覧ください。
2位 ブンブンどりむ
ブンブンどりむは記述問題、作文に特化した通信教育教材です。
海外在住の子供たちにとって、日本語で文章を書く機会はほとんどありません。
ですので作文においては、帰国後、壊滅的にできない!という子が多いです。
私たち親世代が知らないテストの傾向として、知識さえあれば解ける問題が見直され、自分の考えを文章で書かせる問題が増えていますから、作文対策はしっかりしておくことをおすすめします。
ブンブンどりむでは、月二回の課題を提出すると、用紙いっぱいのフィードバックを書き込んで返してくれます。
とにかく褒めることを中心に、時間をかけて書かれた心のこもった添削が子供をやる気にさせてくれます。
ブンブンどりむは海外にいながら教材の無料体験ができるので(配送無料)、世界中のどこにいても気軽に試すことができます。
ぜひ一度チェックしてみてください。
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料金
小学一年生の場合…月払いで4950円、年払いで毎月当たり4510円となっています。
小学二~六年生の場合…月払いで5445円、年払いで毎月当たり4972円となっています。
海外受講の場合、アジアで+400円、オセアニア・北中米・中近東で+750円、ヨーロッパで+1050円、南米・アフリカで+1250円になります。(毎月払いの場合)
3位 小学ポピー
幼児ポピーと同じく、無駄な付録がない分低価格でコスパが良いと評判です。
一年生から国・数・英の三教科を学ぶことができ(教科書準拠)、子供の読み物も充実しています。
ポイント
小学一年生の場合…月払いで2500円、年払いで2375円(5%オフ)となっています。
小学六年生の場合…月払いで3800円、年払いで3610円(5%オフ)となっています。
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量も多すぎないので、多忙なお子さんにもおすすめできます。
4位 チャレンジ
チャレンジでは小学生になると紙中心の教材かデジタル中心のタブレット教材(チャレンジタッチ)かを選ぶことができます(同料金)。
チャレンジタッチは専用タブレットのことですが、海外在住者は残念ながらタブレットコースの受講が非推奨となっています。
自己責任で受講することも可能だそうですが、万一動作不良が起こったことを考えると注意が必要です。
従来通りの紙の教材には子供心をくすぐるおもちゃや電子付録などがついてくることもあり、魅力的です。
一年生から国・数・英の三教科(教科書準拠)、添削サービスもついています。
料金
小学一年生の場合…月払いで3680円、年払いで毎月当たり2980円となっています。
小学六年生の場合…月払いで6440円、年払いで毎月当たり5730円となっています。
海外配送料がとても高額であることにも注意が必要です。
5位 gambaエース(がんばる舎)
一日一枚のプリント学習で学習の習慣を身につけるのにぴったりな教材。
内容は、教科書に沿っているため授業の予習復習、苦手の確認等に活用できます。
オプションでpower up算数や理社(一年分)を受講することも可能です。
ポイント
全学年…月払いで900円、年払いで9900円(一ヶ月無料)
バックナンバーの発送が可能なのは?
正直、各社毎年大幅にリニューアルしているわけではないのでバックナンバーでも全く問題ないですよね。
各社に問合せをして取り寄せが可能かどうか確認してみました。
がんばる舎
小学生コースはバックナンバーを送ってもらうことができます。(よくある質問より)
在庫によってはできないこともあるので確認のために一度お問合せすることをおすすめします。(その際には使用している教科書を伝えましょう)
月刊ポピー
お問合わせするとバックナンバーの入手が可能とのことでした。
希望される方は、お問合わせしてみましょう。
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海外でタブレットコースの受講は可能?
今話題のタブレット教材を扱う会社に海外で受講が可能かどうか聞いてみました。
Z会
お手持ちのipadを利用して受講が可能です。
添削などの提出課題もオンラインで解決するので海外在住者にとっては便利ですね。
いくつか注意事項がありますので検討の際にはご一読ください。
チャレンジタッチ
進研ゼミ小学講座のタブレットコースは残念ながら海外での利用は非推奨ですが、自己責任で利用が可能です。
ワンダーボックス
アプリで学習するので海外受講が可能です。
ただし、キットについては輸送費がかかります。
国内であれば無料です。
アマゾンで購入可能なのは?
しちだしきプリントA、B、C
通信教育ではないですが幼児教室で有名な七田式では幼児プリントも取り扱っており、3つのレベル別にそれぞれ10ヶ月分の教材が入っています。
しちだしきプリントは2歳半~6歳向けですが、その年齢にしては難易度は高めで、幼児からコツコツやっていれば幼稚園年中時にはひらがなを全て覚えられると思います。
しちだしき独自のルールでプリントは一日に3枚までと決まっています。
これを守ることで効率的に反復学習ができるようになっていますよ。
ポイント
スタート年齢の目安…プリントA(2歳半~4歳)、プリントB(3歳半~5歳)、プリントC(4歳半~6歳)
ひとりでとっくん365日
こぐま会のオリジナルワークです。小学生受験を考えている子供たちに向けて作られたものなので難易度は高め。
受験を考えていなくても普通のワークでは物足りない、というやる気のあるキッズにおすすめです。
小学生コース、いろいろ比較
気になる料金や学習内容、簡単に比較してみました。
毎月の受講費が1000円以下
- ポピー
- がんばる舎
添削あり
- Z会小学生コース(月1回)アプリで提出可
- 進研ゼミ小学講座(月1回)
- まなびwith(月1回)
- ブンブンどりむ(月2回)アプリで提出可
教科書準拠
- 進研ゼミ小学講座(国算理社)
- 小学ポピー(国算理社)
- スマイルゼミ(国算理社)
- Z会(算理社)
- Gambaエース(国算)
結論
筆者が熟考した結果、海外在住者におすすめなのは以下の教材です。
幼児にはポピー、しちだしきプリント
全ての教材を比べてみて、レベルが高くて良問揃い!と感じたのは実はZ会です。
親の介入が必要で、子供とのコミュニケーションを図るのにも適しています。
しかしなんといっても輸送コストが高い!
しかも難しくて諦め癖のある娘は無理かも!と思いました。
さらに、まとめ出しサービスもない点から輸送費が高額になることが目に見えて明らかなので、まず選択肢から外れました。
筆者がリアルに幼児の娘に選んだのは全家研のポピーです。
幼稚園児の娘はかわいいイラストやシールが大好き、しかもコスパが最強!なので迷うことなくポピーに決まりました。
何よりバックナンバーを1年分まとめて手に入れることができることは海外渡航者にとってメリットが大きいですよね。
ちなみに、おためし教材は何もすることがない時にとても助かるので、とっておいて損はありませんよ。
国内にいる方はぜひ取り寄せましょう。
ポピーを楽しんでやってくれて満足ではあるのですが、好きだとどんどん進めてしまいますので三日で終わってしまうこともしばしば…
なので、足りないときにはしちだしきプリントを出してあげています。
ページ数が多いので時間が稼げて良問も多いので気に入っています。
レベル別にA・B・Cとあるのですが筆者は3つともまとめて購入しました。
引越まで日が短く、手っ取り早く手配したい場合にはしちだしきプリントがおすすめです。
幼稚園を卒業する前にひらがなやカタカナがバッチリ身につき、特に知恵のプリントはやりごたえがあるので子供も喜びます。
小学生(低学年)
小学生の息子については小学生ポピーとブンブンどりむを選びました。
本当はZ会のタブレットコースが良かったのですが、実はタブレットコースは教科数を選ぶことができません。
国数理社英の5教科に加え、総合学習とプログラミング学習も含まれています。
小学校高学年になったらZ会にするとして、とりあえずは小学ポピーに決めました。
ポピーは低学年にとって量が調度よく、学習習慣を身につけるのに最適です。
もう一つは作文に特化したブンブンどりむ、やはり国語は海外では特に強化したい教科の一つです。
作文はなかなか指導が難しいため通信教育に頼ることにしました。
ポピーで小学生低学年の国語・数学の学習範囲をしっかり押さえつつ、ブンブンどりむで文章を読む機会と語彙力を増やし、作文・記述問題を強化するという形に落ち着きました。
ブンブンどりむは添削課題が月二回ありますが、オンラインで完結することも可能という点もポイント高いですね(申し込み時に申し出てください)。
海外在住者もなんと送料無料で体験できますのでぜひ試してみてくださいね。
1日10分、「国語力」が身につく「ブンブンどりむ」
無料体験キットプレゼント中!
上記以外なら?
実は筆者はこれ以外にもワンダーボックスを契約しています。
STEAM教育にとても興味があり、ipadがあれば海外でもできるし、兄妹で受講するとかなり安かったからです。
ワンダーボックスでは問題解決力や論理的思考がつくとされ、兄妹で毎日楽しんでやってます。
おうち時間が増えた今、我が家ではなくてはならない教材です。
話題のSTEAM・プログラミング教育教材なら【ワンダーボックス】
アプリゲームと聞くとマイナスのイメージがありますが、これが大人でも唸るような難問・良問の数々…
もう1年以上続けていますが、子供達の思考力や想像力が磨かれているのはワンダーボックスのおかげです。
受講できる国
現在受講できる国は、シンガポール、タイ、ベトナム、香港、台湾、中国、アメリカ、メキシコとなっています。
ヨーロッパについては、コロナの影響により一時受付停止中です。
個別に問合せ、対応という形をとっていますから、一度問い合わせてみましょう。
また、今回は候補から外しましたが、筆者の息子が小学校4年生になったらZ会のタブレットコースにしようと考えています。
Z会は問題の質が良いことで有名で、塾に行かずとも中学受験に対応できるコースもあるほど。
我が家は中学受験の予定はありませんが、選択の幅を狭めないためにもある程度の準備はしておきたいですよね。
何より専用タブレットを購入することなく、手持ちのipadで受講できるお手軽さがポイント高いです。
ただしタブレットコースはまだ始まって2年ほどしか経っていないので使いやすさの面では課題が多いと聞きます。
Z会は1ヶ月から受講ができるので、実際に試してから受講するかどうか決めた方が良いかと思います。
タブレットコースに入会した際にはまた追記していきますね。