筆者は渡米してすぐに子供のプリスクールを探し始め、友人におすすめのプリスクールを聞いて回りました。すると、
- ネイティブアメリカ人ママA:TLEがいいよ!費用は高いけどそれ相応の教育が受けられるわ!
- ネイティブアメリカ人ママB:もう本当にTLEはおすすめ。TLEに入れるためにバイトして必死で通わせたくらいよ。
- 永住日本人ママ:すごくいいのよ。ここに入りたくて住む場所を決めたの!
と、誰に聞いても大絶賛。筆者も見学して他と比べることなく即決したプリスクール、TLEを今回はご紹介します。
TLEって?
The Learning Experience(略してTLE)全米で250以上広く展開する大手プリスクールです。(色のついた州に展開しています)
お住まいの近くにTLEあるかどうかぜひ検索してみてください。Find a TLE® Center Near You
TLEでは、6週間から6歳までの子供の保育と早期教育を行い、基本的な数学・科学・言語スキル・博愛精神・ヨガ・外国語・手話などがカリキュラムとして組まれています。
プリスクールの名前からもわかるように、経験を通して様々なことを学ぶことができるプリスクールです。
筆者が住んでいたミシガンの日本人エリアにも、ノバイ、ファーミントンヒルズ、ノースビル、サウスライオン、トロイと数か所にセンターを構えています。
卒業生の10人中9人がキンダーガーテンに入学するまでに本が読めるようになるそうで、お勉強熱心なママたちの間で大人気です。
特に3、4、5歳クラスになってくると理解できる内容がぐんと増え、レベルも上がってくるのでプリスクールでのお勉強内容も楽しくなりますよ。
学費(tuition)
気になるTLEの学費ですが、それはもう目ん玉飛び出るほどものすごく高いです。
地域にもよると思いますが、ミシガンの場合、年会費が週5のフル(8時~18時)でおおよそ月$1800ほどでした。(2歳半クラス、昼食、おやつ込み)


年齢が高くなるほど安くなりますので、日本で幼稚園児の年齢であれば十数万円でしょう。
週3のみ、午前中のみ(昼まで)、半日(15時まで)などアレンジができますので会社の補助がいくらでるのか確認してから適宜アレンジすると良いでしょう。

アメリカのサービスや物、何にでも言えることですが費用=質は比例しています。
サービスが良くて価格も安い(コスパが良い)、なんてのはアメリカではほぼありません。
良いサービスを受ければその対価として多額のお金がかかります。プリスクールでも同じことです。
綺麗な施設、カリキュラムに沿った教育、人材の育成に力を入れている施設ほどお金がかかります。
逆に安さ重視でプリスクールでは、あまり良い先生や教育は期待できません。
価格がとにかく安いプリスクールは、ただ子供を見守っているだけのデイケアと同じような施設も多いのでおすすめしません(友人・知人談)。
6つの発達段階クラス
子供の将来を決定づける重要な時期を6段階に分け、それぞれの段階で考えられたカリキュラムをもとに最先端の施設で学ぶことができます。
ステージ1: Infant (6週 ~1歳 )
TLEではお母さんやお父さんが赤ちゃんを世界の中心だと思うように、その気持ちを尊重してくれます。
施設は十分に安全性を考えて設計され、赤ちゃんが家にいる時と同じように快適に過ごせるように、細かいところまで注意が払われています。
乳児用具、おもちゃ、カリキュラム、アクティビティの選択から、保育者のトレーニングまで、すべてが慎重に考え抜かれ調整されています。
愛情のこもった方法で世話される環境が整っており、安心して赤ちゃんを預けることができます。
ステージ2: Toddler (1~2歳)
乳児期を卒業してトドラーになると探求心が湧き出し世界を探索し始めます。エネルギッシュな保育者がこの幼児期に大切な探求ステージを優しくガイドしてくれます。
ステージ3: Twaddler (2~2歳半)
トドラーに続く第二の幼児期の開発段階です。探求の中で学び、経験すること、楽しいことがもっともっと増えていきます。
ステージ4: Prepper (2歳半~3歳)
この段階では、身体的、認知的、発達的、社会的スキルが急速に発達します。
TLEオリジナルのワークブック(My LittleL.E.A.P.®Books)に挑戦する最適の段階です。(Learning Experience AcademicProgram®)
これらの本は、この段階で急速に発達する言語スキルを始め、文字認識、形、色、数字、科学、マナー、エチケット、数学、芸術、音楽、運動に重点を置いて学べるように設計されています。
子供の自立を奨励すると同時に、知的、社会的、身体的にも成長していきます。就学前の教室への重要な架け橋となります。
ステージ5: Preschooler (3~5歳)
この段階の子供たちはまるでスポンジのように周囲の情報を吸収し、新しいスキルを習得したいと考えています。
学習への欲求を満たすために、教室には知識への渇望を満足させるのに役立つ難しい道具やおもちゃを揃えています。
ステージ6: Kindergartner* (5歳)
このプログラムは、一部のセンターでのみ提供されます。入る条件としては公立のキンダーガーテンに何らかの理由で入学できなかった場合などです。
見学
- まずはWebから見学の予約を入れましょう。公式HPからShedule a tourをクリックしてお住まいの近くのプリスクールを選択します
- カレンダーから日付と時間を選びます
- 名前や電話番号、Eメールアドレス、子供の基本情報を記入し予約すれば完了です。
筆者は平日に娘と二人で見学に行きました。プリスクールは厳重にセキュリティロックがされていますのでインターホンを押しましょう。
挨拶もそこそこに、渡米したばかりで英語がわからないかもしれないのでゆっくり話してくださいと伝えました。
受付の方がプリスクール内を丁寧に案内してくれます。質問などは事前に考えておいた方が良いでしょう。
ポイント
- 持ち物については特に何も揃えるものはなく、汚れた時の着替えを一式持ってくるように言われました。(各施設で違いがある可能性あり)
- 長期休暇は年に二週間取ることができその分は学費が返金されます。(各センターに確認してください)
施設はとても綺麗で、運動場も広く、室内のプレイルームもとても魅力的でした。
受付の方も、どの先生方も笑顔がとても素敵で、子供に平等に接し、教育の行き届いたプロフェッショナルだと感じることができました。
当時2歳半だった娘は見学して早く幼稚園に行きたい!とやる気満々でしたので、次の週から早速通い始めました。
クラスに空きがあれば急でも、月の途中でも入園できました。ちゃんと日割り計算してくれるので安心です。
プリスクールでの生活
サークルタイム
プリスクールに着くとまずはフリープレイで子供は自由に遊びます。
その後、朝の会の代わりであるサークルタイムが始まります。毎日同じ時間に行うことで子供たちは時間の秩序を整えることができるのだそうです。
娘のクラスでは毎朝先生が絵本を読んでくれていました。サークルタイムでは先生やお友達との距離が近く、皆がより身近に感じられる大切な時間です。
たまにサークルタイムの時間に遅く登園することがあったのですが、不思議と騒いでいる子は一人もいません。
皆一人一人が集中して先生の話を聞いており、2歳クラスにしてこの集中力?と思った覚えがあります。
様々なアクティビティ
プリスクールでは年齢に応じて様々なアクティビティが用意されています。例えば特別な制作などは皆で一斉にやるのではなく、先生と2人でやります。(他の子は別のアクティビティをしています)
できる子、できない子のレベルに合わせて緻密なケアが行われていると感じます。
一日にいろんなアクティビティが用意されているので子供は毎日とても楽しく通っていました。
今日も楽しかった~!とニコニコで帰ってくるので親としても安心して預けられました。
外遊び
エリアにもよると思いますが、プリスクール内には子供たちが十分に遊べる広さの園庭があります。
天気によって時間は前後しますが、夏は涼しい朝の時間帯、冬は昼間の時間帯に外遊びすることが多いようです。
驚いたのは日焼け対策に先生が一人一人日焼け止めを丁寧に塗ってくれることです。
日焼け止めにはあらかじめ名前を書いておき、先生はそれを確認しながら塗ってくれます(驚)
夏であれば週に一度水遊びもあります。
ランチ
お弁当を持っていく必要はありません。ランチはアメリカ的な軽食が出されます。
サンドイッチに豆やコーン、ブルーベリーといったもので、固いにんじんなど子供が食べにくいものも中にはありましたが栄養にも少しは気を遣っているのかなと思いました。
お昼寝
プリスクールを卒業するまで(年中まで)お昼寝があります。お昼寝を卒業してしまっていた子には少しつらいかもしれません。
お昼を食べてから布団に入り始め、12時半~15時頃まで昼寝をしていたようです。(2歳半~3歳クラス)
おやつ
おやつは普通のクラッカー(Goldfishなど)やクッキーが出されることが多かったです。日本のように栄養はあまり考えられていないようです。
誕生日の際にはだいたい皆さんカップケーキを自分で全員分用意してクラスに配るので、おやつはカップケーキということもありました。
フリープレイ
おやつを食べ終わるとまた外遊びに出かけたりおもちゃを出したりしてフリーで楽しんでるようです。
TLEをおすすめする理由
先生のレベルが高い
まず、どの先生も感じが良いです。いつも笑顔でスキンシップも多く、子供にたくさんハグしてくれたり話しかけてくれたりと平等に接してくれます。
アメリカは少なからず差別のある国ですから外国人に慣れていない先生や地域だと子供が差別されてしまうということも起きてしまうかもしれません。
もちろんTLEの先生だから大丈夫とは限りませんが、先生の人柄など含めて信頼できそうだと判断できるかどうかはプリスクール選びの重要なポイントの一つだと思います。
集中力が身につく
TLEに通いだしてから娘はとにかく集中力がつきました。おえかきやパズルに一時間以上熱中したり、何でもやる気満々で4歳上のお兄ちゃんのドリルをやりたがったりもしました。
パズルは持っていなかったのですが、ある日プレゼントされたパズル(80ピース)をあっという間に完成させたので大変驚きました(当時3歳になったばかり)。
先生に聞くと、娘はパズルがとても得意なのよ!と教えてくれました。
社交性が身に着く
恥ずかしがり屋だった娘もプリスクールに通いだしてからは全く物怖じしなくなりました。
誰にでも話しかけるようになりましたし(例えば公園などでも)、道で全く知らない人に話しかけられても笑顔で対応するようになりました。
活動がクリエイティブ
毎月決まったテーマで子供たちのことをよく考えた活動をしてくれていると思います。(例えばある月のテーマは五感について)
とにかく子供が毎日プリスクールに行きたがる、もっと遅く迎えに来てと言われるほど楽しいようなのでここに決めてよかったと思っています。
家族イベントが楽しい
家族や兄弟が参加できるイベントが年に数回あります。無料で軽食の提供があったり、ミニゲームがあったりとアメリカ的なイベントはとても盛り上がり楽しいですよ!
サマーキャンプもおすすめ
毎年サマーキャンプも開催されており、TLEの卒業生はもちろん、誰でも参加することができます。
金額は一日$80ほどで(エリアにより異なります)決して安くはありませんが、スライムづくりをしたり社会科見学に行ったり、ウォーターパークに行ったりと毎日とても充実していたようです。
安くて人気のサマーキャンプはすぐにいっぱいになってしまいますが、こちらは金額が高いせいか夏休みに入ってからの申し込みでもすんなり入れましたし日程も自由に決められました。
どこにもサマースクールに入ることができなかった場合、高くても構わないという場合にはぜひ検討してみてください。
おわりに
いかがでしたか?プリスクールのチェーンということでTLEの先生の教育は行き届いていますし、プリスクールで学べる内容も地域差なく一定のレベルが保証されていると思います。
ぜひ一度見学に行かれてみてくださいね。