これから海外引越をされる皆様、ご帰国される皆様も大変お疲れ様です。
今回は海外引越(中国・アメリカ)&本帰国を2回ずつ経験した筆者が引っ越しのコツをご紹介します。
今回はまずご主人が渡航の際に空便と船便を送り、その2,3か月後に家族が渡航の際に空便を送るというごく一般的なパターンの引越の場合の攻略法です。
目次
海外引越で事前に知っておきたい基礎知識
自分で梱包したり箱に入れたりしない
海外引越では国内の引越に比べ大変雑に扱われます。そのためほとんどのものを業者が厳重に梱包しますので当日の引越自体はラクチンです。
箱詰めの際に業者は保障金額を書くための品物リストを書きます。一つ一つの金額は当日自分で書くため家財の大体の金額は把握しておきましょう。
梱包の大きさが予め決まっているため箱を自分で用意して梱包するのはNGです。
業者が用意した段ボールに自分で箱詰めする際には、品物リストを自分で書かなくてはならないので多少手間がかかります。
破損や盗難が多い
破損や盗難が普通に起きます。船便はまだマシですが空便では箱を投げることもあるそうなので精密機械はなるべく船便、心配なら手持ちにしましょう。
プラスチック素材のものはよく割れます。衣装ケース、おもちゃなどは覚悟しましょう。
段ボールに間違ってもブランドバッグなどど書かないように!ピンポイントで盗まれてしまう確率が上がります。
人気ゲーム機やソフトも要注意!段ボールに書く際には自分にだけわかるよう記載しましょう。
また高価なもの、大切にしているものには品物リストにちゃんと書かれているか、金額もしっかり記載しましょう。


食品には制限がある
ほとんどの国や地域では食品に制限があります。米や牛肉エキスなどが入ったコンソメやラーメンは没収されることもあるので注意!
あらかじめ持って行きたいものをリストアップしておき、引越の下見の際に業者に確認してください。

持って行って良かった調味料は別記事に記載↓
-
-
【海外引越】これアメリカに持ってきて本当に良かった!
日本では普通に売られていても海外でそれを探すとなるとそう簡単なことではありません。 今回は海外引越を2回経験済みの筆者が ...
続きを見る
1回目の空便と手荷物、船便の仕分け
まずは先に渡航する駐在員さんの身の回りのものを空便と手荷物に分けて詰めます。
空便はアメリカで大体2週間、アジアだと約1週間で届きますから優先順位をつけて仕分けをしましょう。
- パスポート
- 出入国書類
以上は間違っても段ボールに詰めてしまわないように!直しこまずに早めにスーツケースに分けて保管しておくと安心。


スーツケース
渡航後すぐに出社するのならスーツやYシャツ、靴下、ベルト、鞄、洗面用具、髭剃りなど身の回りのものは手持ちになります。
服については現地で調達する方法もありますが、すぐに見つけられるとも限りませんから1,2週間分の下着、普段着、パジャマ、季節に合った上着も忘れずに。
パソコン、充電器、壊れやすい精密機器なども全てスーツケース又は手持ちです。
常備薬、自分の肌に合った化粧水やクリームなど海外で見つけるのは至難の業、なるべく持っていきましょう。
お財布には海外で使用できるクレジットカード、お給料が出るまで生活できるだけの現金は十分にありますか?換金方法は考えていますか?
海外で引き出せるデビットカードもあると安心です。
→海外で使用できるクレジットカードを予め作っておく
→日本で換金していく?現地で換金?
日本からのお土産も入れるとなると結構かさばりますからあれもこれもは入りません。取捨選択が大事。
→日本からのお土産何にする?
あと、盲点なのがドライヤー。海外のホテルでロクなドライヤーに出会ったことがありません。
現地に着いてすぐ買うのも手ですがパナソニックの海外対応イオンドライヤーを日本で買って行くのがおすすめです。
我が家では普段使いにも、アジア諸国や欧米への旅行時にも電圧を切り替えられるこのドライヤーは絶対必需品です。
変圧器についてはパソコンや携帯電話、カメラなどは海外対応のため使う必要がありませんが、電動歯ブラシや髭剃りは海外非対応のことが!
充電器に書いてありますから電圧を念のためチェックしてください。
電圧は問題なくてもコンセントの型が合わないと使えません。変換器は安価でダイソーにもありますから事前準備を。
←こんなの
髭剃り用洗浄液(アルコール)は空便も船便も持っていけません。
破棄することになるので早めに使い切って現地調達しましょう。
1回目の空便(駐在員渡航2週間前)
ここでは駐在員さんが最初の2,3カ月を生き抜くための必需品を送ります。
最初は同僚の方々がいろいろお店やレストラン等に連れて行ってくれることでしょうから外食が増えると思います。
とりあえず空便では簡単な調理器具があれば大丈夫でしょう。一人分の食器とお箸、お鍋、フライパン、木べら、おたまがあればOK。
塩、砂糖は現地で購入するとして醤油だけは持っていきたいですね。キッコーマンのものはどの国でも手に入りますが大体価格が2倍、最初は見つけるのも大変です。
一人暮らしですから少量の酸化防止ボトルのお醤油がおすすめです。お土産にも◎
インスタントラーメン、ふりかけ、のり、コンソメなど簡単に食事が済ませられるものも非常食として役に立ちますよ。
日本のピタッとちゃんとくっついてくれるラップ、海外ではなかなか手に入りません。自炊する予定のある方はあると安心。
ホテル暮らしが終わり住居に住み始めたら布団も必要です。すぐに買いに行けるのなら良いですが、羽根布団、敷きシーツ、掛布団シーツ、バスタオル、フェイスタオルもできれば一枚ずつは用意しましょう。
炊飯器については電圧が違うので変圧器(1500W対応程度)がないと日本のものは使えません。
一番ラクなのは海外用炊飯器を日本で購入して旦那様が空便で持って行くことです。
ネットで買った方が安いことも多いのですが、出国する際に使えるお土産免税を使うのも手です。賢くお買い物しましょう♪
→お土産免税とは
注意ポイント
アメリカの電圧は110v、日本の電圧は100vとあまり変わらないため、日本電化製品を現地で使えたというケースもありますが、熱を発するものは故障しやすくなります。
最悪壊れても構わないもの以外は変圧器を使うことを強くお勧めします。

電化製品は使わないと劣化、故障しますから海外用炊飯器を購入した場合は、今ある炊飯器は倉庫に置かずに売却や譲渡・処分しましょう。
日本の炊飯器をどうしても使いたい場合には変圧器を用意します。まずは先輩駐在員さんに変圧器をどうしているか聞いてみましょう。
本帰国の駐在員さんにもらう、ガレージセールで安価で手に入れる、大家さんが貸してくれることもあるので購入せずに済む場合がありますよ。
ポイント
炊飯器などの熱を発する電化製品に必要なワット数は電化製品のw(ワット)数×1.5倍あると安心です。最低1500w、できれば2000wを用意しましょう。
主にアメリカ・カナダ・台湾→110v対応、中国・タイなどアジア諸国やヨーロッパ→220v対応のものを購入します(住む地域の電圧も要確認!)
車社会の国に行く駐在員さんはカーナビの購入も検討してみましょう。
グーグルマップに対応している車であれば良いのですが、現地でスマホがすぐ使えるとも限りませんし、新品でカーナビを買うのはちょっともったいないかも。
船便
船便を出す時期は駐在員さんが空便を出す日か家族が空便を出す日と同日になります。
1回目の空便の日にすれば家族の渡航に合わせて2回目の空便と船便の荷物がほぼ同時に届きます。
2回目の空便の日にすれば家族渡航の2か月後に船便が届きます。
船便を出してしまうと、家の中はほぼ空っぽになりますので大体の方はベットやダイニングテーブルなどはギリギリまで使用しトランクルームや持ち家に保管又は売却・処分になると思います。
渡航先が家具付きなのかどうかも家財を持っていくのかどうかを決める判断材料になりますね。
筆者の場合、渡航先は家具付きの住居でしたが広い物件だったこともあり、
ダイニングテーブル、ベッド、ソファ、家電も大型なもの以外ほとんど持っていき、全て待って帰ってきました(/・ω・)/
引っ越し費用が全て会社負担の場合には家財を全て持って行くという選択肢もアリです。


冷蔵庫、電子レンジは実家にプレゼント、洗濯機は処分(引越業者に委託)、ピアノ、照明、カーテンはトランクルームに置いていきました。
その他炊飯器、アイロン、掃除機、ホームベーカリー、トースター、ドライヤーは海外対応でない場合、1500w~2000w程度の変圧器が必須ですので変圧器を購入して行きました。
また、海外渡航に向けての大きな買い物は船便の搬出までに済ませておきましょう。
-
-
子連れ海外引越、一時帰国でアメリカに持ってきて良かったもの35選~幼児から小学校低学年~
一時帰国が年一回できる人もできない人も、子供の成長に合わせて日本でしか買えない知育グッズ、おもちゃ、本などは事前に用意し ...
続きを見る
2回目の空便(家族渡航2週間前)
2回目の空便はすぐ使う家族の必需品を送ります。渡航先の季節に合った服、家族分の調理器具や食器、すぐ使うおもちゃ、ベビー用品一式などです。
残りは全て船便か倉庫保管又は処分になります。
スーツケースに入れるもの
- パスポート
- 出入国書類
- 子供の転校手続き書類
- すぐ使う教科書などの学用品
- 母子手帳や予防接種書類
以上を必ず除いてから、空便と船便用の仕分けに取り掛かりましょう。
→海外渡航、購入してよかったもの・いらなかったもの
→引越前にやるべき手続き関係
譲渡、処分
フリマサイトが普及し譲渡・売却がずいぶん簡単になりましたが、大きなもの、高価なものは販売期間が短いと安値でしか売れません。
早め早めに出品するようにしましょう。引越前はバタバタしますから多少の手数料がかかっても梱包も全てやってくれる大型メルカリ便が大変重宝しますよ。
引越直前の不燃ごみの日は要チェック!出し忘れるとご近所さんにお願いしなければいけなくなってしまいます。
皆様の海外引越がスムーズにいきますことを願って…