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アメリカで学校に行く5,6歳児(年中さん、年長さん)は何年生?キンダーガーテン?

我が家は当時、幼稚園年中の息子(5歳)がおり、12月に渡米しました。

さっそく学校に話を聞きに行ったところ、8月生まれの息子はキンダーガーテンに入れると説明を受けました。

キンダーガーテンって何?

日本語では幼稚園と習いますが違います。キンダーガーテンは小学校の中にある小学校準備クラスです。

学校生活は小学生と何ら変わりません。同じ食堂でランチを食べますし、同じ運動場で遊びます。

プリスクールとは違い義務教育ですので全員がキンダーガーテンに入ります。

いつから入れるの?

アメリカは9月が新学期ですので、9月の新学期の時点で5歳になっている子はキンダーガーテンに入れます。

しかしアメリカではそれほど厳密には学年を分けていないので学年を上げたり下げたりは親の自由です。

お子さんの成長によってタイミングを決められます

アメリカ人は何歳でキンダーに入れるのか?

アメリカではリーダーシップが非常に重視されます。クラスで年長者であれば自然とリーダーになるチャンスが増えるので子供の学年をあえて下げる親御さんが多いようです。

夏生まれ(早生まれ)の場合はたいてい学年を下げて入学させることが多いです。

逆に、早めにキンダーに入れたけど苦労したのでもう一年キンダーをする(メキシコ移民の友人談)、ということも可能です。かなり融通がききますので安心ですね。

息子は夏生まれ(早生まれ)で言葉のハンデもあるのでプリスクールで一年間遊ばせても良かったのですが、あえてキンダーに入れました

なぜ学年を下げなかったか?(筆者の場合)

費用の面

まず第一に費用の面があります(超重要)。キンダーガーテンは公立ですので無料です!

が、プリスクールの場合はどうでしょうか。ピンキリではありますが週に5日行くとして朝から午後までで大体8万~20万(日本円)かかります。

た、高いですよね。現地の方々は相当高給取りか共働きでないと生活できないと思います。

アメリカのプリスクールは日本の幼稚園のように歌や工作、遊び中心の保育に加えてお勉強の要素も強いと思います。

8万円くらいの安いプリスクールはデイケア(一時預かり)のイメージが強いです。

高いプリスクールほど費用に見合った教育を受けさせてくれます大変高額です。

会社から補助金が出たとしてもほとんどの人は足りないため、足りない分は自腹で支払うことになります。

なのでキンダーに入ってくれるととても助かるんです。(切実)

キンダーガーテンのタイミングは英語を初めて勉強する子にはベスト!

第二にキンダーガーテンだったから、というのがあります。キンダーガーテンは皆が一斉に勉強を始めるスタート地点です。

プリスクールである程度字が書ける子、本が読める子、学年を下げた子もいますので、ある程度の差はついてしまってます。

が、先生は全くできない子を教えること前提に授業を進めていきますABCのAから教えてくれるわけです。

できる子はできない子のサポートを行いさらに実力をつけていきますが、できない子はできる子や先生のサポートを受けて必ずできるようになります

しかもキンダーだったら内容的にそんなに難しくないので、息子でもついていけるだろうと考えました。

駐在期間が短いのなら、できればプリスクールよりキンダーに入れたい

例えばうちの子がもし9月生まれや10月生まれだったら?それでも無理してキンダーに入れたと思います。

キンダーではお勉強の要素と遊びの要素両方のいいとこ取りができると思うからです。(算数が始まるのでそれ以上小さいと難しいかもしれません。)

例えば息子が学校に登校した初日は大泣きでしたが、帰ってきて最初に言った一言は、日本の幼稚園より楽しい!でした。

その日は移動動物園が学校に来ていて、蛇を首に巻いたりウサギを触ったりしたそうです。

アメリカではお勉強お勉強というより、体験を通して学ぶことに重点を置いている気がします。

学年を下げないのはメリットか?デメリットか?

お子さんの性格によりますので、最終的にはお母さんが判断することになると思いますが、息子の場合はメリットの方が大きかったです。

息子は早生まれで入ったのでほぼ1年年上の8月生まれの子とも同じクラスになります。

体の大きさは明らかに違いますし、息子と比べると1歳も年上の子は非常に大人びて見えます。

そのため、クラスで明らかに小さい息子はほぼ年上の子たちにとても可愛がられたようです。(抱っこで持ち上げられたり、追いかけられたり)

先生が決めたグループ分けでは、ほぼ1歳年上のお姉さんが隣でいつも勉強を教えてくれたようでとても助かりました。

デメリットは、いつもやってもらう側になってしまうこと、やはりリーダーシップが取りにくいことでしょうか。

もちろん短期間の駐在ですので言葉の壁もあるのにリーダーシップを取るまでになってほしいとは思いませんが、自主性を育むには少しデメリットのある環境かもしれません。

学年を下げなくても大丈夫なタイプ

意思表示ができる子、わかりやすい子◎

学校で何があったのか話してくれる子でないとお母さんはいじめなどの問題があった時に判断できません

ある程度、今日は何が楽しかったとか悲しかったとか日頃から話すことに慣れていると良いですね。

また、学校内でも泣いたり、怒ったり、感情を表に出して助けを求めることができる子は、言葉が少々できなくても、わかりやすいので先生や友達に助けてもらえます。

我慢強く、涙を一切流さないタイプ△

このタイプは、見ただけで何があったのかお友達や先生にうまく伝えることができないため、時に助けてもらえないことがあります。

相手が先に手を出してきて、やり返したらお友達が泣いてしまった。

弁解することができないので一方的に悪者になってしまう可能性があります。(友人体験談)

我慢して感情を表に出さない子は、何を考えているかわからないと思われます。これでは学校生活が非常に不利です。

そのような日頃から感情をコントロールすることができ、ストレスを溜めてしまうタイプは、学年を早めてさらにストレスをかけない方がいいでしょう。

英語である程度、自分の気持ちを話せるようになるまではお勉強は後回しです。

ある程度負けず嫌いなところがある、人より得意なことがある◎

当たり前ですが、できなくて悔しい!と思える子の方がお勉強でもお友達に追いついていけると思います。

または、スポーツなど何か1つ得意なものがあると自信につながり、学校生活でもメンタルを保っていけると思います。

息子の場合、算数とうんていが得意で先生や友達に褒められて自信がついたようです。

クラスに日本人はいた方がいいのか?

親心としては、最初はいろいろとわからないことが多いから日本人の子がクラスに一人はいると安心だと考えます。が、それは本当にお子さんのためになるでしょうか

その子と我が子の二人だけが日本語で喋っていたら他の先生やお友達はどう思うでしょうか

母国語で助ける子がいるので自分はお呼びでないと、他のお友達は思うのではないでしょうか。

日本語での一人のサポートと英語での大人数のサポートどちらがお子さんは助けられるでしょうか?

私は英語環境に早く慣れさせるためにも日本人は出来るだけいない方が良いと思います

日本人の子がサポートしてくれると最初は大変助かると思います。

言葉が通じるその便利さを一度でも知ってしまうとまた助けてもらいたいと思うでしょう。

その助けがなかったときには、不便さを感じストレスを強く感じることでしょう。

ですが、お友達はいつまでもサポートすることはできません。仕事ではないので完璧でもありません

子供ですので通訳が間違っていたということもあるでしょう。間違ったとしても責任はその子にはありません。

全て自分の責任になります。結局自分が苦労します。

であれば、最初からサポートはないと知っていた方が、英語を最初から自分で聞こうとするし、無意識レベルで早く英語に慣れたいと、そう思うのではないでしょうか?

日本人同士のトラブル

日本人がクラスにいてとても助かった。大の仲良しになり、大人になった今でも本当に感謝している。と言うのは私の親戚(帰国子女)ですが、そうでない場合もよく聞きます。

日本人はグループになればなるほど厄介で、トラブルは増える気がします。

日本人は自分達の価値観と合わないものに出会った時、非常にストレスを感じ、自己を肯定し、他者を排除しようとする習性があると思います。

めい
出る杭は打たれる文化ね

友人の体験談

日本人の中ではリーダー格のA君はいつも日本人とつるんでいる。B君は国籍関係なく、単に仲の良い白人の男の子達といつも遊んでいた。

A君はB君に、日本人なのだから日本人と遊べと言ったが、B君は当然それを守らなかったのでA君たちは集団でB君をいじめるようになった

めい
日本の学校あるある

筆者はこれを聞いた時、親の考え方が子供に伝染しているのだろうと思いました。

親が日本人としかつるんでないんだろうな~(想像)。アメリカ人の悪口ばっか言ってんだろうな~(想像)。

日本の良いとこしか見つけられないんだろうな~。ほんっとに視野狭いんだろうな~。

そんな猫の視野ぐらいしかない人たち必ず日本人エリアに住んでいます

筆者の体験談

筆者は以前、1年間中国に住んでいて息子をローカルの幼稚園に入れました(超レアケース)。

クラスには一人だけ日本人がいたので最初は本当に安心でした。

子供たちにも文化的な違いが感じ取れたのでしょうか、息子はその子とばかりいつもつるんでいました。

そしてある日その子が「悪い子達とは遊んじゃだめだよ」と言って息子から他のお友達を遠ざけているの見ました(確かに乱暴な子もいたけども!)

親としてはそれをがとても悲しかったです。何の抵抗もせずただ拒絶する、仲良くしようとする努力もせず仲良くなれないと決めつける…

親のフォローもむなしく、結局最後まで二人だけで遊び、現地語は全く身につかないまま帰国となりました。

そのとき筆者は、クラスに日本人が一人いるだけでも多すぎる…と感じたのです。

おわりに

ここまで好き放題書いてきましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。

筆者は日本人の多いミシガン州に住んでいますが、日本人エリアをあえて外して不動産を探しました

もちろんそんな選択肢などなく、日本人の全くいない地域に住んでいる方も多くいらっしゃるとは思いますが、それはそれで非常にラッキーなことですよ。

お子さんもお母さんも、より一層たくましくなり成長につながると思います。

お子さんは特に、お母さんが心配しなくても本当にメンタルが強くなります。

いろいろ心配事は多いものですが、心配しすぎてそれが子供にも伝わってしまうようではいけません

大丈夫!なんとかなる!という気持ちで笑顔で毎日お子さんを送り出してやればそれで充分だと筆者は思うのです。

プリスクールや小学校入学前のお子さんをお持ちの皆さん、アメリカのお弁当&スナックについての記事はこちらです。

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ちなみに日本の学校制度は6・3・3ですが、アメリカは州によって違い、5・3・2や6・2・4が主流となっています。

詳しい地域の学校が何年生まで通えるのか知りたい方(中高含め)は外務省のこちらのページで確認できます。

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